オフィスアワー等 [ Office Hours/Contact Information ] |
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授業テーマ [ Title ] |
はじめて財政を学ぶ学生を対象とした基本的な考え方の解説 |
授業の到達目標 [ Objectives ] |
財政では、以下の能力を獲得することが到達目標です。 ①学習した財政のトピックの意味を理解し、説明できるようになること。 ②学習した事項を応用し、社会の様々な問題を考察できるようになること。 |
育成する能力 [ Capability to improve ]
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知識・理解 [ factual Knowledge and understanding ] |
思考・判断 [ thinking faculty and discernment ] |
態度・志向性 [ perspective and intentionality ] |
技能・表現 [ skill and expressiveness ] |
◎ |
○ |
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授業内容 [ Course Contents ] |
私たちは、ニュースや新聞でしばしば「政府」という言葉に触れます。政府の役割とはどのようなものか、政府の行動の影響はどのようなものか、政府はどのように行動すればよいのか、について財政では学びます。財政とは、公共部門の経済活動について分析し、経済問題に対して解決策を考察する学問分野です。この講義では、はじめて財政学を学ぶ学生を対象にして、基本的な考え方を解説します。 |
授業計画 [ Class Plan ] |
1.ガイダンス:財政とはどのような学問か?、公共部門の役割 2.市場メカニズム①:需要曲線、供給曲線、需要・供給分析 3.市場メカニズム②:余剰の考え方、余剰分析 4.公共財:公共財の定義、非排除性、非競合性、サミュエルソン・ルール 5.最適な公共財供給の実現①:リンダール・メカニズム 6.最適な公共財供給の実現②:投票のパラドックス、さまざまな投票方法 7.外部効果①:外部不経済下の市場均衡 8.外部効果②:外部効果の内部化、ピグー税、コースの定理 9.自然独占①:独占とは何か、独占の弊害、独占が生じる理由 10.自然独占②:平均費用逓減産業、価格規制 11.租税①:租税原則、課税による死荷重 12.租税②:ドールトンの法則 13.所得再分配①:公平性、所得分配の必要性 14.所得再分配②:所得再分配の方法 15.講義の総括と最終テスト |
授業の進め方 [ Method ] |
講義形式で行います。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバック [ Instructor Feedback on Coursework ] |
授業中に全体に向けてフィードバックを行います。 |
アクティブ・ラーニング [ Active・learning ] |
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評価方法と成績基準 [ Evaluation & Grading Criteria ] |
授業課題(30%)と最終テスト(70%)によって評価します。 |
授業時間外学修 (事前・事後学修等) [ Preparation・Review ] |
<予習>使用書・参考書の該当ページを読んでおくこと。余裕がある受講生は、関連する新聞記事やニュースを調べておくこと。 <復習>講義内容および練習問題の復習を行うこと。余裕がある受講生は、上記で調べた記事やニュースの原因を学んだ公共経済学の手法を用いて考えること。 |
担当教員メッセージ(受講学生に望むこと) [ Message to Students ] |
受講生の要望・進行状況により、授業計画を一部変更する場合があります。授業計画等に対して受講生から要望があった場合、可能な限り対応します。 |
履修上の注意 [ Notes ] |
本講義はミクロ経済学を受講していることが望ましいですが、前半でミクロ経済学の復習も行います。 |
キーワード [ Keyword ] |
財政・市場の失敗・公共財・外部効果・独占・租税・所得再分配 |
教科書 [ Textbook ] |
小川光・西森晃(2015)『公共経済学』中央経済社 |
参考書 [ Supplementary Materials ] |
代表的なテキストは以下の通りです。参考文献は講義中に適宜紹介します。 ・・西村幸浩・宮崎智視(2015)『財政のエッセンス』有斐閣 ・森田雄一・柳原光芳(2019)『財政入門』中央経済社 |
担当教員の実務経験と当該授業との関連 [ Relationship between practical experience of the teacher and the class ] |
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